【5月2日 AFP】米ルイジアナ州の「アンゴラ(Angola)」と呼ばれる州立刑務所でこのほど、57回目となる受刑者参加のロデオ大会が開催された。

「南部で最もワイルドなショー」と銘打たれた大会では、看守が監視する中、受刑者がさまざまな種目でプロのカウボーイと競い合う。

 会場には一般的な移動遊園地と同様、子ども用のメリーゴーラウンドなども設置されているが、鉄条網と監視塔に囲まれている。

 白黒のしま柄の服に、ヘルメットやカウボーイハットをかぶった受刑者が自由に動き回り、次のショーに向け準備をしていた。

 伝統的なブルライディングに加え、4人の囚人がテーブルを囲んで座っているところに1頭の雄牛が放たれ、誰が最後まで座っていられるかを競う「受刑者ポーカー」や、最も気性が荒い雄牛に付けられたポーカーチップを奪い合う「ガッツ&グローリー」など独特の競技もある。

 アンゴラは警備レベルが最高に分類される刑務所としては最大で、かつては暴力がまん延し、劣悪な環境で知られていた。プランテーションだった土地に建てられている。

 毎年開催のロデオ大会の入場料収入は、受刑者支援プログラムに充てられる。参加者には報償金が与えられるほか、受刑者は刑務所内で制作した手工芸品を販売することもできる。(c)AFP