【5月2日 People’s Daily】知的財産権(IP)は、イノベーションの発展に不可欠な硬直的需要であり、高品質の発展を実現するためのスタンダードでもある。近年、中国は有効特許の数と品質が共に向上し、イノベーションの推進力が持続的に増強されている。

 2022年末までに、中国の有効特許数は世界一の421万2000件だった。1万人あたりの高付加価値発明特許保有量は9.4件で、前年比1.9件増加した。IPの創造の品質は引き続き向上し、特許構造も継続的に改善されている。

 特許集約型産業は、イノベーションのリソース集積、イノベーションの原動力が突出した典型的代表であり、中国の高品質な発展の堅固な支援となっている。2021年、中国の特許集約型産業の付加価値総額は14兆元(約271兆3000億円)を突破し、前年比17.9%増加し、産業付加価値は当年のGDPの12.44%を占めた。

 多くのイノベーション企業は、IPの創造から市場競争力をつけ、自主的なイノベーション能力を持つ先鋒になっている。2022年末までに、中国国内の有効特許を保有する企業は35万5000社に達し、前年比で5万7000社増加した。国内企業の高付加価値発明特許保有量は96万8000件に達し、前年比で28.7%増加した。

『「十四・五」国家知的財産権保護と運用計画』には、「特許集約型産業の育成」が盛り込まれている。2025年までに、中国の特許集約型産業の付加価値はGDP比率の13%に達すると予想されている。

 中国の各地域・各部門は、奨励策、産業融合、保護力強化などの多面的な手段を講じ、実効ある措置を次々に打ち出し、イノベーションや創造を促進し、高品質な発展を加速するための取り組みを進めている。

 西安市(Xi’an)では、九つのハードテック産業をカバーする産業特許データベースが構築された。江蘇省(Jiangsu)では、バイオ医薬品分野の高付加価値特許育成モデルセンター12か所を設立し、南京市(Nanjing)や蘇州市(Suzhou)などの医薬品産業知的財産権保護センターを設置し、企業が効率的に権利を取得し、権益を守るのを支援している。河北省(Hebei)では、省内六つの特許ナビゲーションサービス基地を組織し、特許情報分析、特許ナビゲーションプロジェクトの実施を展開し、産業業界協会にサービスを提供している。

「中国の特許集約型産業は急速に発展しているが、まだ大きな成長の余地がある」。中国国家知識産権局(CNIPA)戦略企画司の葛樹(Ge Shu)司長は、今後、同局はより力強い知的財産権政策を採用し、特許集約型産業を育成・拡大し続け、知的財産権と産業の深い融合発展を促進していくと述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News