【4月28日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は26日、ウクライナ侵攻をテーマにした博物館の創設に着手するよう政府に指示した。

 大統領府(クレムリン、Kremlin)のウェブサイトに27日付で掲載された公文書によると、自治体単位で複数の博物館の設置を計画し、「特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)で起きている出来事と、参加した人々の功績を中心テーマとする」展示を目指す。

 プーチン氏はまた「特別軍事作戦に関連する遺物」を移送して展示物とすることや、教育現場における「特別軍事作戦の歴史に関する学習」なども検討するよう命じた。

 ロシアには第2次世界大戦(World War II)をはじめ、歴戦の軍功を伝えるための博物館や展示物、記念碑などが無数にある。

 ウクライナ侵攻開始以降、ロシア政府は批判を封じるため、自国軍に関する情報拡散について当局が「不当」と判断した場合に罰する新法を導入。並行して兵士とその家族に対する社会的支援を強化したり、ウクライナ紛争に関する政府見解を浸透させるための特別講義を学校教育に導入したりしている。(c)AFP