【4月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルファタウリ(AlphaTauri)のフランツ・トスト(Franz Tost)チーム代表は26日、18年務めた代表の座から今季限りで退くと発表した。

 トスト氏は2005年、当時のトロ・ロッソ(Toro Rosso)の代表に就任。レッドブル(Red Bull)で王者となったマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を育て上げた。

 チームとしては、後に4度の総合優勝を飾ったセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、2008年の第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2008)で初優勝。また、2020年の第8戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2020)では、ピエール・ガスリー(Pierre Gasly)がアルファタウリとして初の優勝を果たしている。

 トスト代表はチームのインスタグラム(Instagram)への投稿の中で、「まず初めに、この18年間トロ・ロッソとアルファタウリのチーム代表という素晴らしい機会を与えてくれた(オーナーの故)ディートリッヒ・マテシッツ(Dietrich Mateschitz)に感謝したい。これほど長い間チームを率いることができたのは非常に光栄で、私のF1への情熱を共有する、やる気と技術にあふれるメンバーとともに仕事ができたのは大きな喜びだ」と述べた。

 新代表には、フェラーリ(Ferrari)でレーシングディレクターを務めるローラン・メキエス(Laurent Mekies)氏が就任予定で、国際自動車連盟(FIA)元幹部のピーター・バイエル(Peter Bayer)氏が年内に最高経営責任者(CEO)に就くことになっている。

 今季3戦を終え、アルファタウリはコンストラクターズ争いで10チーム中9位。角田裕毅(Yuki Tsunoda)が1ポイントを獲得し、ニック・デ・フリース(Nyck de Vries)は0ポイントとなっている。(c)AFP