【4月27日 AFP】フィリピンで過去最大の合同軍事演習「バリカタン(Balikatan)」を実施している米比両軍は26日、係争海域の南シナ海(South China Sea)に「敵艦」がいるとの想定で、高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」で破壊する実弾演習を行った。

 同日の演習ではまず、約22キロ沖合に泊められた比海軍の退役コルベット艦を標的にハイマースのロケット弾が撃ち込まれた。

 その後、砲撃部隊が演習場に並び、10キロ沖合に浮かべたドラム缶に向けてロケット弾を発射した。

 バリカタンは11日に始まった。南シナ海で両軍による実弾演習が行われるのは今回が初めて。26日の演習は、フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領も米比高官と共に視察した。(c)AFP/Cecil MORELLA