【4月28日 People’s Daily】国家の政治制度が民主的で、有効であるかどうかを評価する方法は何か?人民大衆が利益要求をスムーズに表現できるかどうかはその重要な基準だ。

 上海市楊浦区(Yangpu)市民提案募集弁公室の孟涛(Meng Tao)主任は、時には市民からの意見や提案は、簡単な1〜2文だけであり、市民提案を実際に実現するには、さらなる精煉と改善が必要だと述べている。

 このため、楊浦区は、華東政法大学(HDZF)、上海理工大学(USST)などの高等教育機関と協力し、職員が現場に深く入りこみ、個別インタビューや集中パネルディスカッション、街角インタビュー、アンケート調査などの形式を通じ、提案の人々のニーズへの適合を確認している。

「点から線、線から面へ」。2020年に上海市市民提案募集弁公室が設立されてから、現在では市内の16の地区に市民提案募集弁公室があり、上海はオンラインとオフライン、多様な募集ネットワークを構築し、募集ルートがコミュニティ、企業、大学、官庁に進出し、募集システムが市内215の街区、6400以上の村落の家の近くで提供されるサービスシステムに統合されている。現在までに、上海市内の全ての地区および部門は、市民提案募集ルートを通じ、18.7万件の市民提案を受け取った。大量の市民による「グッドアイデア」が都市ガバナンスの「金の鍵」となり、人々の生活に役立つ「実りある成果」に結びついている。

 情報筋によると、関連する市民提案を積極的に集めるために、上海市と区の募集弁公室は、70以上の職能別部門と協力し、150回以上の特別活動を開催し、提案を3万件以上受け取った。

 一つの民主形式が良いかどうかを判断する最も説得力のあるのは実践であり、最も発言権のあるのは人民だ。『中国の民主』白書によると、近年、中国人民の中国政府に対する満足度は年間90%以上を維持しており、これは中国の民主が強力な生命力を持っていることを最も正確に反映している。

 人民の利益は、円滑に表現され、効果的に実現される必要がある。上海は全過程にわたる人民民主を実践し、都市ガバナンスの水準を引き上げ、中国の特色ある超大都市ガバナンスの新たな道を歩み出すよう努めている。2021年6月23日、上海市人民代表大会常任委員会は、『上海市市民提案に関する規定』を可決し、市民提案の「募集-研究-実用化」の管理と運営メカニズムを確立し、この民主的権利を全過程、全方位にわたり実現することを保証した。

 完全な制度プロセスと完全な参加実践により、全過程にわたる人民民主は、価値観から中国の大地に根付いた制度形態、ガバナンスメカニズム、そして人民のライフスタイルになった。(c)People’s Daily/AFPBB News