【4月26日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の叔父で、コーチを務めていたトニ(Toni Nadal)氏が25日、ナダルの全仏オープン(French Open 2023)出場を楽観視しつつ、理想的な状態で大会を迎えるのは難しいだろうと認めた。

 トニ氏はスペインの公共放送TVEに対して、「ラファは回復しているし、復帰まで長くはかからないだろうが、ここでの大会(マドリード・オープン<Mutua Madrid Open 2023>)は無理だった」と話した。

 全仏オープンは5月28日から開幕し、優勝14回を誇るナダルは、最多記録を更新する四大大会(グランドスラム)23勝目を目指すことになるが、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)で股関節を痛めて以来、離脱が続いている。

 米国でのハードコート大会は見送り、クレーコートシーズンでの復帰を目指していたが、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2023)とバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2023)には出場できず、前週にはマドリード・オープン欠場も発表。回復が予定通りに進んでおらず、新しい治療法を試すつもりだと明かし、復帰時期は未定と話して全仏オープンへの準備に暗雲が垂れ込めていた。

 トニ氏は「彼はかなり長い間競技をしていない。それとは別に、1月以前もプレーしていなかった。それでもラファエルはすぐに調子を取り戻すだろう」とし、「グランドスラムでは組み合わせが重要になる。1回戦で組み合わせに恵まれれば、その後もうまく行くはずだ」と話している。

「2週目に入ったラファエルは有力候補だが、1週目に関しては、最近は違うかもしれない。昨年の全豪も違ったが、2週目からは期待できる。同じことが、今年の全仏でも起こると願っている」 (c)AFP