【4月25日 AFP】ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は24日、息子のニコライ(Nikolai Peskov)氏(33)がウクライナ侵攻に参加したと認めた。ニコライ氏は約半年前に、徴兵拒否の疑いで非難を受けていた。

 ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は先週、ニコライ氏が仮名を使い、同社の戦闘員としてウクライナ東部で半年間戦闘に参加したと明かし、「一般人から見れば異例の事態だ。エリートの子は両親に守られるという事実に慣れているのだから」と述べていた。

 これを受け、ペスコフ氏は24日の記者会見で「本人が決断した。息子は大人だ。確かに特別軍事作戦に参加した」と語ったものの、詳細には触れなかった。

 ニコライ氏をめぐっては半年前、収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の支持者らが徴兵施設の担当者に成り済ましてニコライ氏に電話し、出頭を命令。同氏はこれを拒否し、「上のレベルで解決する」などと発言する様子がソーシャルメディアで拡散していた。(c)AFP