【4月25日 AFP】バルト3国エストニアのカヤ・カラス(Kaja Kallas)首相は24日、ウクライナを訪問し、同国の欧州連合(EU)加盟交渉が年内に始まることを期待すると述べた。

 カラス氏は中部ジトーミル(Zhytomyr)でウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と共に記者会見し、「ウクライナが年内にEU加盟交渉を開始できることを望んでいる」と語った。ただ、「困難なプロセスであり、要件を100%満たす必要がある」と付け加えた。

 ウクライナ向け支援では、エストニアは国民1人当たりの拠出額が最大の国の一つ。先月の総選挙では、親ウクライナを掲げるカラス氏の中道右派与党・改革党が圧勝した。

 EUはウクライナに155ミリ榴弾(りゅうだん)砲用の弾薬100万発を供与することで合意しているが、エストニアもその計画に参加。カラス氏は会見で、供与方針を改めて表明した。

 またゼレンスキー氏と共に大学生と懇談したカラス氏は、旧ソ連に併合された自国の歴史に言及し、「第2次世界大戦(World War II)後、エストニアには平和が訪れたが、それまでに人口の5分の1が殺されるか国外追放された」と説明。

「今、(ウクライナの)占領地で起きていることも同じだ。もしあなた方が『現状で線を引いて占領地をロシアに与えて良しとしよう』と考えるなら、平和は訪れても人々の苦しみは終わらない」と述べ、領土の割譲を伴う和平案を求める声にくぎを刺した。(c)AFP