【4月25日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は24日、国連憲章の擁護について議論する会合を開いた。議長はロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が務めた。同国の侵攻を受けるウクライナを支持する国・地域の間からは、ロシア自体が憲章に違反していると非難する声が上がった。

 安保理議長国は毎月交代する輪番制で、今月はロシアが担当。

 欧州連合(EU)のオロフ・スクーグ(Olof Skoog)大使はEU加盟各国大使と共同記者会見を開き、「今回の会合を主催することで、ロシアは国連憲章と多国間主義の擁護者だと見せ掛けようとしているが、これほど真実から懸け離れていることはない。皮肉だ」と批判した。

 ウクライナ侵攻開始から1年となった今年2月、国連総会(UN General Assembly)はロシア軍の即時撤退を改めて求める決議案を圧倒的多数で採択した。

 スクーグ氏は「ロシアが多国間主義を尊重するのであれば、まずはこれ(即時撤退)に着手すべきだ」と指摘した。

 一方のロシアは会合開催に当たり、参加国に対して、冷戦(Cold War)終結後の「一極支配の世界秩序」が「国連体制の実効性と安定性に深刻な問題をもたらした」と糾弾する資料を配付した。

 またラブロフ氏は会合に先立ち、記者団に対し、国連体制は「重大な危機に直面している」とし、その責任は西側諸国、特に米国にあると語った。

 さらに「ウクライナ問題に限らない」として、「各国の国益のバランスを図ることによって健全なコンセンサスを実現するのか、あるいは攻撃的かつ不安定なやり方で米国の覇権を助長させるのか、いずれに基づいて国際関係の在り方を形成していくのかが問題だ」と述べた。(c)AFP