【4月25日 AFP】ラグビー南アフリカ代表FLで主将のシヤ・コリシ(Siya Kolisi)が24日、前週末に母国のダーバン(Durban)で行われたユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(URC)で痛めた膝のけがで、今年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に出場できない見通しであることが明らかになった。

 シャークス(Sharks、南アフリカ)の一員として試合に出場していたコリシは、マンスター(Munster Rugby、アイルランド)戦の前半に負傷退場を余儀なくされた。地元メディアは、膝の前十字靱帯(じんたい)を部分断裂していると報じている。

 南アフリカラグビー協会(SARU)の消息筋はこの日、AFPの取材に対し、31歳のコリシが専門家の診断を受け、25日には別の医師にかかる予定であると明かした。また、「手術が推奨され、シヤもそれに同意した場合、年内のプレーはほぼ不可能だ」とし、手術を選択しなかった場合でも回復までに約4か月かかるため、9月まで離脱する見通しであるとも語った。

 スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)は今後、南半球4か国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)でオーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチンと対戦することになっているが、コリシをけがで欠くことになった。

 W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に続き、9月8日に仏パリで開幕するW杯で連覇を目指すスプリングボクスは、本番に向けたアルゼンチン、ウェールズ、ニュージーランドとの強化試合についてもコリシの出場は不可能とみられる。

 プールBの南アフリカは、同10日にマルセイユ(Marseille)で行われるスコットランド戦で大会初戦を迎え、その後はアイルランド、ルーマニア、トンガと対戦する。(c)AFP