【4月24日 Xinhua News】中国の市場調査会社、艾媒諮詢(iiメディアリサーチ)はこのほど、酒類のニューリテール(新小売り)に関する報告書を発表した。それによると、中国の2022年の酒類ニューリテール市場規模は1516億2千万元(1元=約19円)で、25年には1740億元に拡大する見通し。

 同社のアナリストによると、会合などの増加で酒類の消費が大きく増え、酒類のニューリテールモデルが成熟化しつつある中、一部の企業は川上・川下の資源の統合を通じ、サプライチェーンと販路で優位性を築いており、酒類産業の融合は今後もますます進むという。

 同報告書によると、調査に回答したネット利用者の45・8%がオンラインで酒類を購入していた。また、41・7%の消費者はオンラインでビールを購入していた。同社のアナリストは、オンライン消費は酒類メーカーが実店舗販売の収益圧力を緩和するのに役立っており、メーカーのオンライン市場への布石拡大が進んでいると指摘。消費者による酒類のオンライン購入が習慣化する中、酒類のニューリテールによる販売額は拡大が続くとの見方を示した。

 酒類ニューリテールの業態は発展を続けている。オンラインでは利便性とパーソナライズされたおすすめのメリットがますます鮮明になり、実店舗販売ではスマート化のレベルが高まり、オンラインと実店舗販売の深い融合が進んでいる。都市の仕事や生活のペースは加速しており、消費者は近場で、できれば外出せずに生活のニーズを満たすことを望んでいる。このため、実店舗であるコンビニエンスストアとオンラインの配送サービスの融合で生まれた社区(コミュニティー)共同購入や即時配送などの新興業態が目覚ましい成長を見せている。(c)Xinhua News/AFPBB News