【4月23日 CGTN Japanese】中国航天科工集団はこのほど、北京で国内初のテラヘルツ光渦多重通信によるリアルタイム無線伝送通信の実験を完了しました。高精度のスパイラル位相板アンテナを用いて周波数110GHzにおいて4種類の波束モードの生成に成功したとのことです。また、この4モードの合成を通じて10GHzの伝送路で100Gbpsの無線リアルタイム送信を実現してブロードバンドの利用率を最大限に高めることが可能です。この実験は中国の6G通信技術の発展にとっての重要な支えを提供したとみられています。

 航天科工集団は無線バックホール(WDS)と呼ばれる技術に関連しています。WDSとは無線でアクセスポイント同士を接続し、相互に通信する技術です。通信速度向上への需要が高まるにつれて、移動通信の周波数はミリ波からさらに周波数が高いテラヘルツ波に拡張されています。テラヘルツ波への移行にともない、信号伝送時のエネルギー損耗が大幅に増加するので、基地局の新規建設の配置密度を大幅に高める必要が出てきます。

 基地局が「高度緻密化」された5G/6Gの通信時代においては、光ファイバーを基本とする従来型のネットワークによる送信はコストが高く、建設期間が長く、臨機応変に対応できないなどの問題が深刻化します。そのため、WDSが次第に主導的な技術になると見られています。

 テラヘルツ通信は新型スペクトル技術であり、通信量をより多くできる帯域を利用するので、6G通信の重要な技術の一つになりつつあります。6G通信のピーク値は1Tbps(1000Gbps)に達すると見込まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News