【4月23日 CGTN Japanese】中国東部の上海市と西部の重慶市・成都市を結ぶ滬(上海)渝(重慶)蓉(成都)高速鉄道で、河南省焦作市と広西チワン族自治区柳州市を結ぶ焦柳鉄道の上を交差させるための荊門特大橋の連続梁の回転架設工事が18日午後、行われました。重さ2940トンに達する連続梁は、自動連続運転が可能な2組の500トンジャッキによって反時計回りに52度回転され、焦柳鉄道上に順調に架けられました。

 荊門特大橋は全長644.38メートル、うち焦柳鉄道にまたがる連続梁の全長は97.5メートルです。この連続梁の回転架設工事が無事完了したことにより、2030年までの開通を目指す滬渝蓉高速鉄道工事プロジェクトの工期が短縮されました。

 焦柳鉄道は中国の華北、華中、華南地区という中国中部の主要地域を貫く鉄道輸送の重要なルートであり、旅客、貨物ともに輸送量が大きく、平均5分に1本の列車が運行しています。焦柳鉄道の日常運行への影響をおさえるため、荊門特大橋の建設工事を担当した中鉄11局グループは、先述の通り、重さ2940トンの連続梁を、自動連続運転が可能な2組の500トンジャッキを使用して、45分間回転させた後、反時計回りに52度回転させ、焦柳鉄道上をまたがせることに成功しました。これは、滬渝蓉高速鉄道の敷設工事では初の橋梁回転工事となります。

 滬渝蓉高速鉄道は、上海、江蘇、安徽、湖北、重慶、四川の6省直轄市を経由し、路線の総延長は約2100キロ、全線の設計時速は350キロに達します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News