【4月21日 Xinhua News】中国工商銀行のブラジル法人はこのほど、同行初となるクロスボーダー人民元決済業務を完了し、ブラジル市場でのクロスボーダー人民元業務が実質的な進展を得たと明らかにした。

 同行は2月に中国人民銀行(中央銀行)からブラジルの人民元決済銀行に指定された。今回の業務では、取引の双方が人民元で直接決済することを支援するとともに、決済効率や為替コスト、資金と情報の流れの安全性などの面で顕著な優位性を示した。

 同行の担当者は、今後もブラジルの人民元決済銀行としての強みを活かし、両国の企業に利便性が高く、効率的で安全なクロスボーダー人民元決済サービスを提供することで、両国の経済・貿易協力が新たな段階に進むよう促していきたいと説明した。

 中国とブラジルの経済・貿易取引はここ数年、緊密さを増しており、取引額も増加の一途をたどっている。今回のクロスボーダー人民元決済業務の実施によって、両国企業の取引決済通貨の選択肢が広がった。両国間の貿易と投資に占める人民元の割合を引き上げ、経済・貿易取引と金融協力に新たな活力をもたらすことにもつながると期待される。(c)Xinhua News/AFPBB News