【4月19日 AFP】タイのチェンマイ動物園(Chiang Mai Zoo)は19日、中国から貸与されていた雌のパンダ、リン・フイが死んだと発表した。21歳だった。リン・フイは、24時間生放送の配信を通じて人気を集めていた。

 リン・フイは中国の「パンダ外交」の一環で、チュアン・チュアンとともにタイにやってきた。2009年には人工授精でリン・ピンを出産し、タイ国内のパンダ人気に火をつけた。

 09~12年には、飼育舎内の様子を24時間生放送する「パンダ・チャンネル(Panda Channel)」が配信され、パンダ好きの人々を魅了した。

 園によると、リン・フイは今年10月に中国に返還される予定だったが、18日夜に危篤状態となり、19日に心臓発作で死んだ。チュアン・チュアンは2009年に死んでおり、タイにいるパンダは残り2頭となった。

 中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は会見で、リン・フイを救えなかったことは極めて残念だと述べ、「ただちに専門家チームを立ち上げ、タイへ向かわせる」と続けた。(c)AFP