【4月19日 AFP】ウオッカ「アブソルート(Absolut)」を製造するスウェーデンのアブソルート・カンパニー(Absolut Company)は18日、国内やSNSでの批判を受け、ロシア向けの輸出をすべて停止すると発表した。

 アブソルート・カンパニーのステファニー・デュルー(Stephanie Durroux)最高経営責任者(CEO)は、従業員や事業上のパートナーに対する責任を負っており、彼らをあらゆる批判から守らなければならないと説明した。

 同社の親会社である酒造大手ペルノ・リカール(Pernod Ricard)は今月、AFPの取材に対し、ウクライナ侵攻を受けて2022年3月から停止していたロシアへの輸出を一部再開したことを認めた。

 ペルノ・リカールによると、ロシアは昨年11月以降、欧州連合(EU)の制裁を回避するため、輸入代理店の許可なしにアルコール類を並行輸入できるように規制を変えていた。

 同社は輸出再開について、ロシア国内の従業員を「刑事責任」や「計画倒産」という言い掛かりをつけられる状況から守るためだと強調した。

 しかし、輸出再開はスウェーデン国内で激しい非難を巻き起こした。

 ウルフ・クリステション(Ulf Kristersson)首相は、輸出再開について「非常に驚いた」とコメントした。

 さらに、不買運動の呼び掛けや、「道徳の崩壊」、「意気地なし」、ロシア大統領の「プーチン(ウラジーミル、Vladimir Putin)への贈り物」などの声が上がった。

 首都ストックホルムでは、複数の有名なバーやレストランがペルノ・リカール製品の販売を停止した。

 デュロー氏は「ここ数日の反応で、わが社がスウェーデンで幅広い役割を果たしていることが明らかになった」「国内の従業員や事業パートナー、消費者、社会全体に対する長期的な信頼関係の重要性を認識している」と述べた。(c)AFP