【4月18日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は18日、台湾対応をめぐり米国の同盟国は米の「属国」ではないとしたフランス大統領の発言に関連し、EU指導者らに結束を呼び掛けた。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は中国訪問後、欧州は米中いずれにも追随すべきではないと述べ、台湾をめぐる緊張激化にも巻き込まれるべきではないとも主張した。

 フォンデアライエン氏は欧州議会(European Parliament)での演説で、「欧州の強力な対中政策は、加盟する国や関係機関の強固な協調や、分裂を回避して(中国の)戦術に打ち勝とうとする意志に懸かっている」と訴えた。

 同氏は「台湾問題をめぐってはEUの『一つの中国』政策は長く維持されてきたものだ」とした上で、「われわれは一貫して台湾海峡(Taiwan Strait)の平和と安定を呼び掛けてきた。あらゆる一方的な現状変更、特に武力の行使には強く反対する」と強調した。(c)AFP