環境に配慮した音楽フェスは可能か?
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■個人でできる「影響力の大きい行動」
コーチェラ・フェスが開催されるインディオが最近公表した報告書によると、同フェスでの廃棄物のリサイクル率は全体のわずか20%にとどまる。
コーチェラやステージコーチ・フェスティバル(Stagecoach Festival)の運営会社、ゴールデンボイス(Goldenvoice)は、飲料をプラスチックではなくアルミの容器で販売し、会場内に給水スポットを設置する取り組みを行っている。
だが、ステージの最前列にいるファンが炎天下で脱水症状を起こさないようスタッフがペットボトルの水を配るのは日常茶飯事で、カクテルもプラスチック容器で販売されることが多い。
一方でゴールデンボイスは、出店業者には堆肥化可能な容器を使用するよう求めているとしている。昨年のコーチェラとステージコーチ・フェスでリサイクルされたごみは合わせて141トン、堆肥に転用されたごみは86トンに上ったという。
ニコラス氏はさらに、個人でできる「影響力の大きい行動」として、肉の消費量を減らすことを挙げた。
「一人ひとりのカーボンフットプリントを削減する最も重要かつ効果的な方法は、私たちの研究によると、飛行機と車の利用をやめ、肉を食べないこと」だと話した。
音楽フェスがCO2排出量を減らし、気候変動に配慮するのは可能だろうか。
米ワシントン州立大学(Washington State University)で娯楽によるサービスと持続可能性について研究しているドーガン・ガーソイ(Dogan Gursoy)氏は、方法を見つけ出さなければならないと指摘する。人として、そして資本主義の観点からも、こうしたイベントを手放すことはおそらくできないだろうと話す。
「こうしたイベント(娯楽)は必要。それは仕方がない」「人間は社交的な生き物だから」と続けた。(c)AFP/Maggy DONALDSON