【4月16日 AFP】ドイツで15日深夜、同国最後の原子力発電所3基の稼働が停止した。エネルギー大手RWEが16日未明に確認した。

 ドイツは2002年、脱原発を法制化。2011年には東京電力(TEPCO)福島第1原発の事故を受け、当時のアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)政権が脱原発を前倒しすることを決めた。

 2022年末までにすべての原発の運転を停止する予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻に伴いロシア産ガスの供給が減少したことなどから、3基の停止は延期されていた。

 シュテフィ・レムケ(Steffi Lemke)独環境相は先週、福島を訪れ、「原発のリスクは最終的には管理できない」と語っていた。反原発運動で中心的な役割を担ってきた国際環境NGOグリーンピース(Greenpeace)は首都ベルリンで集会を開き、脱原発が完了したことを祝った。(c)AFP