【4月16日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)では、青少年の野球人気が高まっている。成都市実験小学校を訪れると、校庭で野球部の児童らが熱心に練習をしていた。

 5年生の陳彦霖(Chen Yanlin)さんは、2年生の時に野球部に入った。日本のアニメで野球の魅力を知ったといい「アニメにはすごい野球少年がたくさん出てきた。彼らのように野球に打ち込みたい」と話した。将来の夢は野球の監督だという。

 同校の野球部は「チームの中での成長」を理念としている。顧問は女性国語教師の白雪(Bai Xue)さんが務める。「野球部の創設は2017年。当時はマイナー競技だったが、以前から野球が好きだったので、子どもたちにも魅力を伝えたいと思った」と語った。白さんが野球に親しむようになったのも日本の影響で、子どもの頃にはテレビで日本の野球をよく見たという。

 野球部には体育教師2人も相次ぎ参加し、プロのチームとも提携。次第に規模を大きくした。同校では現在、野球をする児童は2千人余りに上り、正式部員は100人を超える。「野球好きな子どもが増えている。設立当初は各クラスで部員集めをしなければならなかったが、今では定員も埋まり、加入希望者が順番待ちしている」と語った。

 成都市では、週末にサッカー場を野球の練習に開放する施設も増えている。陳さんのように野球に打ち込む子どもも多い。純粋に野球が好きな子、体力づくりのために始めた子、目的はさまざまだが、それぞれが夢を抱いて白球を追っている。(c)Xinhua News/AFPBB News