【4月16日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)海口市(Haikou)で、日本の建築家、藤本壮介氏が設計した「天空の山」パビリオンが新たな観光スポットとなっている。連続した起伏を持つリング状の屋根で構成された巨大建築は、まさに都市と海の間に生まれた山のように見える。

「天空の山」は海口湾の重要な公共施設で、同市海甸島にある美麗沙海岸の西北に位置し、敷地面積は約2万2千平方メートル。同市は2021年、藤本氏や馬岩松氏ら著名な建築家に16施設の設計を依頼する「海口・浜海宿場」公共芸術プロジェクトを発起した。

「天空の山」はプロジェクトの中で「雲洞図書館」に続き2番目に完成し、3月25日に開館した。海口市の海外向けツイッターアカウント「Explore Haikou」でも紹介され、藤本氏も投稿を転載した。

 市内では10日~15日の日程で第3回中国国際消費品博覧会が開かれており、「天空の山」にも国内外から多くの観光客が訪れている。

 施設は3方を海に囲まれ、残りの1方が市街地に隣接しており、外に広がる都市の地平線と海の風景が透明なガラスを通して取り込まれる。建築と海が融合し、人と文化、自然が見事に結び付いている。(c)Xinhua News/AFPBB News