【4月14日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2023)は13日、シングルス3回戦が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-4、5-7、4-6で第16シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)に敗れた。

 同大会では2013、15年の2度優勝しているジョコビッチだが、この日はサーブが絶不調で8度のブレークを献上。第1セットを先取し、第2セットもブレークアップしたところから逆転負けした。

 これでモンテカルロでは優勝した2015年を最後にベスト4以上に進めていない。試合後には「このようなプレーをしてひどい気分だ。だが彼(ムゼッティ)をたたえたい。重要な局面でもタフだった。それが全てだ」と話した。

 ムゼッティは準々決勝で同胞のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と対戦する。第7シードのシナーはマッチポイントをしのいで第10シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に3-6、7-6(8-6)、6-1で勝利した。

 その他の試合では、昨年の全仏オープン(French Open 2022)準優勝で第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)も1-6、6-7(6-8)で予選勝者のヤン・レナード・シュトルフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)に敗れた。シュトルフはこれでルード戦の戦績を3戦全勝としている。

 シュトルフは次戦、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と激突する。ルブレフは第9シードの同胞カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)を7-6(7-4)、6-2で退けた。

 第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は最終セットのタイブレークで2本のマッチポイントをしのぎ、第13シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)との激戦を3-6、7-5、7-6(9-7)で制した。好調のメドベージェフは、これで直近27戦26勝としている

 準々決勝では、第6シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)と顔を合わせる。ルーネは対戦予定だったマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)が前の試合で痛めた筋肉系の問題で棄権したため、不戦勝で8強入りした。

 3連覇を目指す第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)はニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)に6-3、6-4で快勝し、第8シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)との準々決勝へ駒を進めた。フリッツはイジー・レヘチカ(Jiri Lehecka、チェコ)をフルセットで退けた。(c)AFP