【4月13日 AFP】ロシアの検事総長室は13日、捕虜となったウクライナ兵を斬首しているとされる動画について、予備的な捜査を開始したと発表した。

 同室は声明で「信頼性を評価して適切な決定を下すため、動画を捜査部門に送った」と説明した。

 動画がソーシャルメディアで公開されたのを受け、ウクライナ側は強く反発した。ロシアは通常、戦争犯罪を全面的に否定するのが通例で、今回の措置は異例と言える。

 動画は約1分40秒で、迷彩服を着用したマスク姿の男が男性を斬首する様子が映っている。

 男が斬首した後、頭部を「司令官に」届けるべきだとの声が聞こえる。被害者の男性の衣服にはウクライナの国章が確認できる。AFPは独自に動画の真偽を確認できていない。

 ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は13日、犯人はワグネルに所属しているとのロシアNGOやワグネル離反者による告発を否定した。(c)AFP