【4月12日 AFP】米国家安全保障局は11日、ロシアのハッカーがウクライナ国内のカフェに設置された防犯カメラに侵入し、通りを走る救護車両の情報を収集していると明らかにした。

 国家安全保障局のサイバーセキュリティー部門責任者、ロブ・ジョイス(Rob Joyce)氏は、ロシア政府と、政府の支援を受けたハッカーが、ウクライナの情報システムに攻撃を続けていると指摘。特に地元当局や民間企業が設置した監視カメラが標的になっているという。

「ロシアのハッカーが公共の場に設置されたウェブカメラに侵入し、救援物資を運ぶ車列や列車の動きを追っているのを承知している」「インターネットから接続できる街の広場のカメラの代わりにカフェの防犯カメラを使い、確認したい道路を監視している」と述べた。

 ジョイス氏によると、ロシアはウクライナの武器供給網を探るため、米国の防衛関連企業や物流企業のハッキングにも力を入れている。(c)AFP