【4月11日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)が自社製品の車載カメラで撮影された顧客のプライベートな恥ずかしい動画を、従業員が「悪趣味な娯楽」に利用できる状態にしていたとして、米国のテスラ車所有者が7日、プライバシー侵害で同社を相手取り集団訴訟の一段階目の手続きである共通義務確認訴訟を起こした。

 連邦裁判所に提訴したのは、カリフォルニア州サンフランシスコ在住のヘンリー・イェア氏。きっかけは、テスラの車載カメラで撮影された動画や画像が社内で閲覧されていたという元従業員の話を報じたロイター通信(Reuters)の記事だった。

 原告は、車載カメラが記録した「顧客のプライベートで恥ずかしい状況」を「本人の同意なしにテスラの従業員が拡散した」と主張。実例として、裸の男性がテスラ車に向かって歩いてくる様子や、運転中にかっとなったドライバーが暴言を吐く動画を挙げている。

 さらに、シリコンバレー(Silicon Valley)にある同社の社内では、自転車に乗った子どもがテスラ車にはねられる動画が瞬く間に拡散されたほか、テスラ所有者のペット画像に面白おかしくコメントを付けたものがグループチャットでシェアされるなど、車載カメラで撮影された「プライバシーを侵害する動画や画像」が従業員の「悪趣味で違法な娯楽」に利用されていたと主張している。

 こうした行為は少なくとも2019年から行われていたという。

 原告はテスラの過失と詐欺、プライバシー侵害を主張し、「不正行為」の停止と損害賠償の支払いを求めている。

 AFPはテスラにコメントを求めたが、回答は得られていない。(c)AFP