安定1位、小さな缶詰世界へ
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【4月12日 People’s Daily】黄桃、ランチミート、中華粥…缶詰加工は、中国で最も早く国際的な繋がりを持った産業である。現在、この小さな中国製の缶詰はすでに全世界200の国と地域で売られており、生産・輸出シェア1位の地位にある。
中国製の缶詰は1950年代に初めて輸出されたが、少量の果物の缶詰から始め、徐々に品数を増やしていった。目下、中国は世界でも主要な缶詰の生産国・輸出国であり、生産量は世界シェアの4分の1を占める。
2022年、中国の缶詰輸出量は312万5000トンであり、輸出額は68億9000万ドル(約9104億円)にのぼり、6年連続で最高額を更新している。
2000年の創業以来20年あまり、今日食品(Today Food)は85%の製品を国際市場で売り、1年の輸出額は7~8億元(約130億円~150億円)に達している。寧波(Ningbo)に位置する同社はツナ加工を主力としており、CEOの陳義方(Chen Yifang)氏は会社の発展してきた道のりを証言する。「加工生産が安定し、市場の需要が増え、この10年で急速に発展しました」と陳氏は語る。
食品加工業は原材料への依存度が高く、中国の遠洋漁業の発展は彼らのような企業に大きなチャンスをもたらした。「ツナの加工の前には漁猟・輸送・卸売りなどのプロセスがありますが、船の設備が新しくなり、冷凍条件が良くなり、原料の新鮮度が上がり、加工品の質も保障されたのです」と陳義方氏は言う。
みかんの缶詰は中国から輸出される缶詰の中でもスター商品だ。浙江省(Zhejiang)台州市(Taizhou)の一缶食品有限会社(Zhejiang Taizhou Yican Food)は果物の缶詰加工業の老舗である。CEOの黄洪舸(Huang Hongge)氏によれば、みかんの缶詰の輸出量は世界中でおおむね35~40万トンで推移しており、うち中国の輸出量は毎年25万トン以上を保っているという。「みかんの栽培産業の発展がもたらした原料の強み、生産加工の強みによって、中国企業は世界的な競争の中で抜きん出ることができました」
缶詰加工は典型的な労働集約型の産業であり、多くの人手を必要とし、同時にコストの上昇に対する挑戦を伴う。「最近、中国はスペインからみかんの皮むき機械を導入しましたが、国内外で柑橘類の品種が違うため、使えませんでした。私達は研究機関と協業して研究開発に十数年をかけ、中国のみかんに適した自動皮むき機械を開発しました。ここ2年、みかんの分離などの加工手順でもスマート化のレベルを上げています」と、黄洪舸氏は語る。10年前は2万トンのみかんを缶詰にするのに4000人の作業員で90日かかったが、今は90日あれば2000人の作業員で3万トンを生産できるという。
缶詰加工企業を奮い立たせたのは、調理済み食品が人気を博すにつれ、缶詰が中国市場でも見直されたことである。コロナ禍以来、缶詰の緊急時への備蓄という役割は消費者の心を掴んだ。ますます多くの企業が中華料理の缶詰や栄養豊富な健康志向の缶詰を作り始め、形状も缶の形からプラスチック包装や袋詰め、紙パックなどの生産を行うようになってきている。(c)People’s Daily/AFPBB News