アマ初のマスターズ制覇目指すベネット 胸に刻むのは亡父の言葉
このニュースをシェア
【4月9日 AFP】現在開催中の男子ゴルフのメジャー第1戦、第87回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2023)で、ここまで暫定3位につけるサム・ベネット(Sam Bennett、米国)。アマチュア選手として初の大会制覇を目指すベネットは、クラブを握るたび、2年前にこの世を去った父親のことを思い出す。
その理由は、2021年6月にアルツハイマー病で亡くなった父マークさんがいつも口にしていた言葉が、要約されて左腕にタトゥーとして刻まれているからだ。ベネットは「クラブを握るたび、そこにこうあるのが見える。『行動するのをためらうな』とね」と言う。
「その言葉を糧にしてきたし、モチベーションにしている。僕のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)でのプレーを見たら、父さんもすごく喜んでくれたはずだ。今週はこの言葉のおかげで集中力を保ち、目の前の1ショットに集中できている」
全米アマチュア王者のベネットは2日連続で4アンダーの「68」をマークし、3日目は首位ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)、世界ランキング3位のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)とともに最終組でまわることになった。36ホールを終えて8アンダーは、1956年大会のケン・ベンチュリ(Ken Venturi)に一つ届かない歴代2位の記録。ベンチュリはその年の大会で、最終的に2位となった。
アマチュア選手によるメジャー制覇は、ジョニー・グッドマン(Johnny Goodman)が1933年の全米オープン選手権(US Open Championship)を優勝して以来、90年にわたって実現していない。ベネットは3日目は出だしから連続ボギーをたたき、サスペンデッドになった6ホール終了時点でケプカとの差は7打に開いた。
ゴルフのレッスンは7年生(中学1年に相当)のときに受けただけというベネットは、テキサスA&M大学(Texas A&M University)でコーチのブライアン・コータン(Brian Kortan)氏に今大会のキャディーを任せている。ベネットは「コーチには、まさしくなんでも話せる。二人で楽しくラウンドしているよ」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER