【4月9日 AFP】22-23スペイン1部リーグは8日、第28節の試合が行われ、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)は久保建英(Takefusa Kubo)のゴールなどでヘタフェ(Getafe CF)を2-0で下し、4位を堅持した。

 今季好調なスタートを切ったソシエダだが、このところは不安定な戦いが続き、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2022-23)では敗退。リーグでもアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に3位を明け渡し、その他の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)出場権を争うチームにも接近を許していた。

 しかしこの日はミケル・オヤルサバル(Mikel Oyarzabal)のゴールで先制すると、久保が追加点を挙げて完勝し、5位ビジャレアル(Villarreal CF)と勝ち点4差、6位レアル・ベティス(Real Betis)と同6差としている。

 レアル・マドリード(Real Madrid)はサミュエル・チュクエーゼ(Samuel Chukwueze)が強烈な個人技から2得点を決めたビジャレアルに2-3で敗れ、優勝はほぼ絶望的となった。

 ミッドウイークにチェルシー(Chelsea)との欧州チャンピオンズリーグ準々決勝を控えるレアルは、相手のオウンゴールで先制したが、チュクエーゼのゴールで前半のうちに追いつかれた。

 後半もビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)の個人技で勝ち越したが、ホセ・ルイス・モラレス(Jose Luis Morales)に再び同点ゴールを許すと、最後はチュクエーゼのカーブをかけた見事な決勝点に屈し、10日にジローナ(Girona FC)戦を控えるFCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点12差を縮められなかった。

 チームを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、モビスターTV(Movistar TV)に対して「実際のところ、100パーセントのモチベーションを保つのは難しく、それはごく普通のことだ」と話しつつ、「100パーセントでなくても、ピッチでいいところを見せなければならない。われわれは組織立っておらず、相手にボールをうまく持たれて、取り戻すのが難しかった」とコメントした。

 それでも監督は、これでチェルシー戦に向けて不安が生じたわけではないと強調し、「この試合が難しくなる可能性があることは分かっていたし、水曜日(チェルシー戦)は別の話だ。きょうはわれわれのレベルが少し落ちていたが、次は最大限を出せるだろう」と続けた。

 勝利したビジャレアルは、これで9日にカディス(Cadiz CF)とのホームゲームに臨むベティスと勝ち点2差の暫定5位に順位を上げた。(c)AFP