キム・グァンス教授(c)MONEYTODAY
キム・グァンス教授(c)MONEYTODAY

【04月07日 KOREA WAVE】ソウル大学農経済社会学部のキム・グァンス教授がMONEYTODAYのインタビューに応じ、「先端技術を活用したスマート農業が本格化し、農業技術を学ぼうとする学生たちもますます増えている」との認識を示した。

キム教授は経済協力開発機構(OECD)農業諮問委員、農生命科学創業保育センター運営委員などを歴任し、2020年には農林畜産食品相表彰を受賞した農業政策・技術分野最高専門家だ。現在、農食品部食品産業振興委員会委員などを務める。

キム教授の指摘のように、農学部人気は数字にも現れている。昨年、ソウル大学農学部の入試倍率は全体の2倍近く高かった。キム教授は「昨年、ソウル大学全体の入試倍率は5.6倍だったが、農学部は10倍だった」と明かした。

新型コロナウイルス感染で人口密度が低い農村生活への関心が高まり、帰農・帰村を希望する青年層が増えている。またスマート農業革新を成し遂げるためには農業以外の多様な分野の技術発展が必要だという点からも学生が増えた。

実際、ソウル大学は最近、実測データに基づいた農作物需給予測方法論を開発する論文コンテストを開き、44チームが申請した。農業経済分野の学会誌に1年間に掲載される論文が25編程度である点を勘案すれば、スマート農業に対する関心・人気がいかに高まっているかわかる。

キム教授は今年注目すべき農業問題として▽農業の世代交代▽アグテック(農業技術)成長▽低炭素農業▽農業直払制(政府が農家に給付金を支援する制度)改編――などを挙げた。また農地と農作物の美しい景観を観光資源化する「景観農業」と健康回復のための「治癒農業」、代替肉のような食糧生産のための「細胞農業」――などに農業が細分化され、より大きな成長を成し遂げる「元年」になると見通した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News