【4月7日 AFP】米陸軍特殊作戦コマンド(USASOC)は6日、今週深夜のホテルで行われた訓練中に誤って宿泊客を拘束したとして謝罪した。

 米メディアが引用した匿名の情報源によると、不運な宿泊客は、30代の米デルタ航空(Delta Air Lines)のパイロット。ボストンのホテルで真夜中、客室に押し入られ、手錠をかけられた上、シャワー室で1時間近く尋問されたという。

 USASOCは「誤った部屋に進入し、訓練とは無関係の人物を拘束した」「該当の人物に深謝する」と述べた。

 また、訓練に協力していた米連邦捜査局(FBI)は、4日午後10時ごろに国防総省職員が「誤った部屋に派遣され、対象ではない人物を拘束した」と発表した。負傷者はいなかったが、通報を受けて駆け付けた警察が「本物の訓練」であることを確認したという。

 AFPが入手した報告記録によると、警察官は5日午前0時20分ごろ無線通報に応答し、ボストンの繁華街にある高級ホテルに向かったが、「法執行機関の職員に迎えられた」。

 USASOCは「重大事案として関係各機関と共に検証中だが、現時点ではこれ以上の詳細は公表しない」としている。(c)AFP