【4月7日 AFP】ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は6日、ウクライナ侵攻で戦死した同社戦闘員の墓地を訪れた動画の中で、犠牲者が増え続けていると語った。

 ワグネル部隊は、激戦地バフムート(Bakhmut)を含むウクライナ東部で攻勢の先陣を切っている。バフムート一帯ではロシア、ウクライナ双方に大きな損害が生じている。

 プリゴジン氏の広報が公開した動画で、同氏は数十の墓の前に立ち、「ワグネルの戦闘員をここへ葬り続けている。今のところ問題はない」と述べ、墓地が「拡大」していることを認めた。また「戦う者は死ぬこともある。人生とはそういうものだ」と付け加えた。

 ロシア当局は同国側の戦死者数について、昨年9月に国防省が5937人と発表して以降、更新していない。ただし、当局発表には、正規軍に属さないワグネルの戦闘員は含まれない。

 西側諸国の推計では、ロシア、ウクライナ双方の死傷者数は約15万人となっている。(c)AFP