【4月6日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)は5日のシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)戦に3番・投手で先発し、今季2度目の登板で初勝利(0敗)を挙げた。この日は史上初となる同じ試合で投打でのピッチクロック違反を取られ、球史に珍しい一ページも刻んだ。

 ピッチクロックは今季からMLBで導入された新制度。投手は走者なしなら15秒以内、走者ありなら20秒以内、打者と次の打者の間は30秒以内に投球動作を開始しなければ、1ボールが与えられる。打者は8秒以内に打つ準備を整えなければ、1ストライクとなる。

 大谷は初回、マリナーズのキャル・ラリー(Cal Raleigh)への投球で最初の違反を取られた。ピッチクロックは試合時間の短縮を目的とするが、今回の大谷は打者の準備ができる前に投球を始動したと判断され、パット・ホバーグ(Pat Hoberg)球審から違反を受けた。打者では6回にマット・ブラッシュ(Matt Brash)と対戦した際、打席に入るのが遅かったとして自動で1ストライクを取られた。

 それでも、大谷は6回111球を投げて3安打1失点、8三振、6四死球の粘投で今季初勝利を飾った。打っては7回に適時打を放つなど2打数1安打1打点2四球。エンゼルスは4-3で勝利した。(c)AFP