仏女性長官、男性誌でグラビア披露 批判も本人は正当化
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【4月6日 AFP】フェミニストを自認するフランスのマルレーヌ・シアッパ(Marlene Schiappa)社会的連帯経済・市民活動担当長官が米男性誌プレイボーイ(Playboy)フランス版のグラビアを飾ることが明らかになり、閣内で批判を浴びている。シアッパ氏は同誌のインタビューで、本人の同意がある限り女性がヌード写真を撮られる権利を支持すると語った。
同誌最新号は、12ページにわたるシアッパ氏のインタビューと写真を掲載。写真はいずれも着衣のもので、フランス国旗の赤、白、青のドレスなどをまといポーズをとっている。6日発売だが、写真は仏メディアにすでに流出している。
シアッパ氏はインタビューで「男性誌でグラビアを飾りたい女性がいても、責めてはいけないと思う」と述べた。
さらに、プレイボーイ誌でヌードモデルを務めた米女優・モデルのパメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)さんが、「解放の行為」と表現したことに言及した上で、「ミス・フランスと同じことで、美人コンテストで優勝を喜ぶのも素晴らしいことだと思う。私たちは応援すべきだ」とも語った。
この件についてエリザベット・ボルヌ(Elisabeth Borne)首相はシアッパ氏に電話をかけ、事前の許可なく撮影に応じたのは「まったく不適切だ」と伝えた。
イザベル・ローム(Isabelle Rome)男女平等・多様性・機会均等担当相も日刊紙フィガロ(Le Figaro)に対し、「女性の権利を推進するためになぜ、性差別的なステレオタイプ満載のプレイボーイ誌を選んだのだろうか。女性をモノ扱いする文化が問題なのだ」と語った。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT