中国人カメラマン 8年間で長城の絶景写真60万枚を撮影
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【4月5日 CGTN Japanese】カメラマンの楊東(Yang Dong)さんは万里の長城を専門的に撮り、中国の東北地区から新疆ウィグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)まで撮影し続けてきました。
楊さんは1992年生まれ。2015年9月、23歳のときに長城を撮り始め、8年間で約15万キロの旅を経て150箇所以上の長城を訪れ、合わせて写真60万枚、動画100TB近くを撮影し保存しています。
楊さんの故郷、遼寧省(Liaoning)丹東市(Dandong)には虎山長城という場所があります。彼の話によりますと、子供の頃、家族から「ここの長城はニセ長城だ。本当の長城は北京の八達嶺にある」という話をよく耳にしました。このことは彼が長城を専門的に撮影するきっかけになりました。
彼にとって最も撮る価値のある長城は河北省(Hebei)の金山嶺長城です。ここ数年、長城周辺の生態環境は以前に増して良くなり、花の海や雲海のほか、撮影中に野生のウサギや鹿、リス、イノシシなどと出くわすこともあるといいます。
楊さんは、長城の写真を30万枚以上撮った時点での心境を振り返って「知れば知るほど、自分の知っていることが少ないことに気が付いた」と話します。
また、カメラマンの友達からは「万里の長城はすでに撮り終えただろう」と言われますが、楊さんは「一生の時間を使いつくしも、万里の長城は撮りきれない。しかし、一生をかけて一つのことをやり遂げることは、人生の幸せだ」と話していました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News