【4月5日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は4日、メジャー通算15勝のうち5勝を挙げているマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)に出場するたび、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)でプレーするのが最後になるのではないかと考えていると明かした。

「あとどれだけ出場できるか分からない」としたウッズは、「だから、ここで過ごせる時間に感謝し、思い出を大切にしなければならない」と続けた。

 2021年の自動車事故で重傷を負ったウッズは今も歩行に苦しんでおり、オーガスタの起伏に富んだレイアウトは歩くには厳しいものになる。

 昨年のマスターズで競技復帰して47位タイに終わったものの、72ホールを回りきるという大きな成果を挙げたウッズは、「自分にとっては復帰できたこと自体が小さな勝利だった。去年はまたプレーできるかどうかわからなかった。なぜかすべてがうまくいき、少し無理をしたら予選を通過できた」と振り返った。

 ウッズは昨年の全米プロゴルフ選手権(2022 PGA Championship)で3日目終了後に途中棄権すると、第122回全米オープン選手権(2022 US Open Championship)を欠場。第150回全英オープン(The 150th Open Championship)は予選落ちに終わった。

 ツアー復帰戦となった今年2月のジェネシス招待(Genesis Invitational 2023)で45位に入ったウッズは、今週の練習ラウンドでも好印象を残している。

 ウッズは「去年のプレーよりは良くなっている。持久力も上がっていると思う。ただ頻繁に無理をしていなかったから、去年より痛みはある」とし、「どれだけ追い込めるかを意識しなければいけない。自分にとって難しいのは、これから歩くことになるだろう」と続けた。(c)AFP/Jim Slater