【4月5日 AFP】国連(UN)は4日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)政権が女性のNGO勤務を禁止する措置を国連ミッションにも拡大したとして、「容認できない」と非難した。

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は同日、東部ナンガルハル(Nangarhar)州で国連の女性職員の活動が禁じられたと報告した。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長のステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)報道官は記者会見で「UNAMAが、女性職員の活動を禁じる通達をタリバン暫定政権から受けた」とし、各方面から「対象は国内全土」との情報を得ていると述べた。

 タリバンは昨年12月、女性が国内外のNGOで働くことを禁じたが、国連関連は対象外としていた。

 ドゥジャリク氏は、書面による禁止命令は届いておらず、5日に首都カブールでタリバン側と協議して確認するとした。

 グテレス氏はタリバン側の出方について「受け入れられない。率直に言ってあり得ない」と非難。国連がアフガンで2300万人を対象に行っている人道支援に女性職員は不可欠だと訴えた。(c)AFP