【04月05日 KOREA WAVE】
(空軍教育司令部ホームページキャプチャー)(c)NEWSIS
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韓国慶尚南道(キョンサンナムド)晋州市(チンジュシ)の空軍基本軍事訓練団で、訓練兵らが100メートルの距離を10秒以内に移動せよという無理な命令を受けて走っていたところ、数百人が入り乱れて転倒し、負傷者が出ていたことが明らかになった。

空軍教育司令部によると、空軍845期第3大隊訓練兵1400人は先月1日、練兵場で訓練を受けていたところ、「(兵士の宿舎である)生活館に10秒以内に復帰せよ」という小隊長の命令を受けた。

小隊長は、遊撃訓練中の訓練兵の態度が気に入らないという理由で、こうした指示を出したという。練兵場から生活館までは100メートルほどの距離があり、全力疾走しても数百人が10秒以内に戻るのは難しい。

大隊の4中隊のうち、まず3中隊約380人が命令に従った。10秒で戻れない者が続出、後続の第1、2、4中隊の訓練兵たちは無理に走り始めた。全力疾走は狭い階段でも続き、数百人が絡み合って倒れ、踏まれるなど大騒ぎになった。この事故で訓練兵7人が打撲や肩の脱臼、歯が折れるなどのけがを負った。

この事故は先月、韓国空軍のオンラインコミュニティー「DCインサイド」空軍ギャラリーなどで公開された。その後、空軍は問題の小隊長を訓育業務から外した。

空軍は「安全不注意で一部訓練兵が負傷したことを遺憾に思う。安全意識をよりいっそう高め、再発防止に努める」とコメントしている。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News