【4月5日 AFP】(更新)米ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)地区検察は4日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の起訴内容を公表し、2016年の大統領選挙前に行った、3人への口止め料支払いに絡む、ビジネス記録改ざん関連の34件の重罪に問われていることを明らかにした。

 アルビン・ブラッグ(Alvin Bragg)検事は発表文で、「ドナルド・J・トランプは2016年大統領選の際、不利な情報を有権者の目に触れさせないようにした犯罪行為を隠蔽(いんぺい)するため、ニューヨークにおけるビジネス記録を繰り返し、かつ不正に改ざんした」と指摘した。

 ブラッグ検事によると、ポルノ俳優ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さんに口止め料13万ドル(約1700万円)が支払われた。トランプ氏が2006年に持った性的関係を隠すためとされた。

 また、トランプ氏に婚外子がいると主張したトランプタワー(Trump Tower)のドアマンに、仲介者を通じて3万ドル(約400万円)が渡された。

 さらに別の女性との性的関係についても、大衆紙の発行元企業を通じて口止め料として15万ドル(約2000万円)が支払われた。女性の身元は公表されていないが、男性誌プレイボーイ(Playboy)元モデルのカレン・マクドゥーガル(Karen McDougal)さんとみられている。(c)AFP