【4月3日 AFP】ポーランドは3日、ウクライナへの供与を表明していた戦闘機「ミグ29(MiG29)」について、一部を既にウクライナに送ったと明らかにした。

 大統領府国際政策局のマルチン・プシダチ(Marcin Przydacz)長官はラジオ局RMF FMに対し、「数機のミグ29が既に送られた。われわれの集団安全保障という観点から、これらの戦闘機はウクライナにとって確実に有益だ」と述べた。

 ポーランドは先月、北大西洋条約機構(NATO)加盟国として初めて、ウクライナへの戦闘機供与を表明。アンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領は、第1弾として4機を送ると述べていた。

 その際ドゥダ氏は、ポーランドは旧東ドイツから引き継いだミグ29を10機ほど所有しており、「今すぐにでも」ウクライナに送る用意があると明かしていた。

 この後、同じくNATO加盟国のスロバキアも13機のミグ29をウクライナに供与すると発表。このうち10機は直ちに運用可能で、残る3機はスペアパーツとしての利用を想定していると説明していた。

 ウクライナは西側諸国に対し繰り返し戦闘機の供与を求め、中でも最新鋭の米国製F16を希望していた。(c)AFP