【4月2日 AFP】中米グアテマラ訪問中の台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は1日、アレハンドロ・ジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領と共にマヤ文明の遺跡都市を訪れた。

 両首脳はピラミッド型の「大ジャガーの神殿(El Gran Jaguar)」の前で握手し、中国の外交攻勢の下、緊密な関係を維持する方針を確認した。かがり火がたかれる中、マヤのダンスやマヤ時代に行われていた球技を見学した。

 台湾をめぐっては先ごろ、同じく中米のホンジュラスが国交を断絶。正式な外交関係を持つ国はグアテマラを含め13か国となった。ジャマテイ大統領は蔡総統と記者会見に臨み、台湾は「唯一の真の中国だ」と述べた。

 2日には、台湾の資金援助で建てられた西部の病院を訪問した後、次の訪問国ベリーズに向けて出発する。中米歴訪を終えた後は米カリフォルニア州に立ち寄り、ケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)下院議長と会談する予定。これに対し中国は「火遊び」をやめるよう米側に警告している。(c)AFP