【4月2日 AFP】米国の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」は1日に公表したリポートで、同国の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が核兵器生産の加速を指示して以降、衛星画像からは主要核施設での活動が活発化している様子が確認できると指摘した。

 リポートによると、3月3~17日に寧辺(Yongbyon)の核施設を捉えた画像からは、実験用軽水炉(ELWR)が「ほぼ完成」状態であることが示されている。

 支援棟の建設が始まり、軽水炉から冷却水の排出も認められることから、「稼働可能な状態に近づいている」ことが示唆されるとしている。

 また、5メガワットの黒鉛減速炉が稼働を続けている他、新たなウラン濃縮施設の建設も始まっている様子も捉えられており、能力が増強される公算が大きいと分析。

 リポートはこうした動きについて、「金正恩が最近、核物質の生産を拡大して核兵器の生産に拍車を掛けるよう指示したことを反映したものとみられる」としている。(c)AFP