【3月31日 AFP】フランスの国立統計経済研究所(INSEE)は30日、総人口に占める移民の割合が1968年の6.5%から2021年には10.3%に増えたと明らかにした。人数にすると約700万人になる。

 21年の調査によると、移民の3分の1以上は仏市民権を取得済み。移民とその子孫はおおむね社会に溶け込んでおり、多くはフランスで子どもをもうけている。

 INSEEの担当者によると、移民の主な出身地は50年前は南欧だったが、21年にはアフリカ北部やサブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ)、アジアに変わった。

 21年の移民を出身国別に見ると、アルジェリアとモロッコが約12%、ポルトガルが8%超、チュニジアとイタリアが4%、トルコとスペインが約3%だった。性別で見ると、半数強が女性だった。

 移民の大半は大都市に集まっており、パリでは最大で人口の5分の1を占めている。(c)AFP