【3月31日 AFP】米ニューヨークで6月、鮮やかなパープリッシュピンクの希少なピンクダイヤモンド「エターナルピンク（Eternal Pink）」が競売に掛けられる。落札予想価格は3500万ドル（約46億円）。競売大手サザビーズ（Sotheby's）が29日、メディアに公開した。

　エターナルピンクは10.57カラットで、クッションカットが施されている。サザビーズは、これまで競売にかけられたパープリッシュピンクダイヤとしては最も価値があり、カラット当たりの予想落札価格は過去最高としている。

　米国宝石学会（GIA）役員のトーマス・モーゼス（Thomas Moses）氏は、「洗練されたラインと力強い色から、世界で最も素晴らしい宝石の一つとされる」と語った。

　サザビーズによると、原石はアフリカ・ボツワナで発見された。クラリティー（透明度）と不純物のなさは、絵画作品の最高傑作に匹敵するほどの希少価値があるという。

　ピンクダイヤモンドは、宝石の中でも希少価値が高く、投資対象としても人気が高い。

　ピンクダイヤの落札価格でこれまで最も高額だったのは「CTFピンク・スター（CTF Pink Star）」。2017年に香港で7120万ドル（現在のレートで約94億円）で落札された。

　1カラット当たりの落札額が最も高かったのは、同じく香港で2022年に5770万ドル（約77億円）で落札された「ウィリアムソン・ピンクスター（Williamson Pink Star）」。1カラット当たり520万ドル（約6億9000万円）だった。(c)AFP