北朝時代の囲屏石棺床墓 中国河南省洛陽市
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【3月31日 Xinhua News】中国河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)孟津区にあり、このほど2022年度の同省五大考古新発見に選ばれた洛陽孟津朱倉北朝墓は、3基の墓からなり、造営年代は北魏末期から東魏時代と推定される。
うち2基からは比較的大きく、周到に配置された「囲屏石棺床」が見つかった。囲屏石棺床は周囲に石屏風を配したひつぎを安置する石製の棺台で、洛陽で北朝時代の囲屏石棺床が出土したのは初めて。
石棺床はいずれも4枚の石屏風を備え、1枚ずつに三つの線刻画が施されていた。内容の多くは中原地域(黄河中・下流域)伝統の孝子(親孝行者)、高士(高潔な人物)の故事や被葬者の旅物語で、北魏時代の絵画芸術を研究する上で新たな実物資料になる。(c)Xinhua News/AFPBB News