マクロン大統領を「くず」呼ばわり 仏女性、侮辱罪で起訴
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【3月30日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領をフェイスブック(Facebook)の投稿で「くず」と呼んだ50代の女性が、侮辱罪で起訴された。検察が29日、明らかにした。
マクロン氏は22日、全土で抗議が起きている年金改革問題について民放TF1テレビに出演して説明した。訴状によると、女性はその前日、「くず(マクロン氏)が(あす)午後1時から話すらしい。このくずを見るのはいつもテレビだ」と書き込んだ。
北部サントメール(Saint-Omer)の検察によると、女性は24日、行政機関の告訴を受けて身柄を拘束された。侮辱罪に問われており、6月20日に裁判が開かれるという。有罪となった場合、1万2000ユーロ(約170万円)の罰金が科される可能性があるが、収監の恐れはない。
女性は、2018~19年にマクロン政権を揺るがした抗議デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動の支持者だった。女性は告訴を最初に報じた地方紙「ノールの声(La Voix du Nord)」に、「彼らは私を見せしめにしたいのだ」と語った。(c)AFP