【3月30日 AFP】(更新)ローマ教皇庁(バチカン)は29日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、86)が呼吸器感染症のためローマ市内の病院に入院したと発表した。治療のため数日間滞在する予定という。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ(Matteo Bruni)広報局長によると、教皇は数日前から呼吸困難を訴えていた。ローマ市内の病院で検査を受けたところ、呼吸器感染症と判明。新型コロナウイルス感染の可能性はないとされる。

 バチカンはこれに先立ち、教皇は「予定されていた検査」のために病院に入ったと発表していた。

 教皇は29日、バチカン市国で毎週恒例の一般謁見(えっけん)に臨んだ際は元気な様子で、専用車「パパモビル(Popemobile)」の中から参列者に笑顔を見せていた。ただパパモビルに乗り込む際には、側近の手を借りながら、顔をしかめる場面もあった。

 イタリアのメディアは、教皇が救急車で病院に搬送されたと報道。バチカン関係者はAFPに、教皇が30日午前の予定を取りやめたことを明らかにした。(c)AFP