【3月29日 AFP】バングラデシュの環境省は27日夜、ベンガル湾(Bay of Bengal)に広がる世界最大のマングローブ群生地帯スンダルバンス(Sundarbans)国立公園への使い捨てプラスチック製品の持ち込みを禁止すると発表した。

 スンダルバンスは1997年、一部が国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産に登録されており、ベンガルトラやカワゴンドウなど希少な動物が生息している。全体のうち6500平方キロが使い捨てプラ製品禁止の対象となる。

 シャハブ・ウディン(Shahab Uddin)環境相は「使い捨てプラ製品はスンダルバンスの環境と生物多様性に大きなダメージを与えてきた」と述べた。

 政府の統計によると、スンダルバンスには毎年約20万人の観光客が訪れる。漁師や野生の蜂蜜採取業者も季節になると来る。

 政府の森林保全担当者は28日、AFPに対し「彼らは、飲料水用の使い捨てボトルやプラスチック皿、ソフトドリンクのボトルや缶を持ち込む」と語った。こうしたゴミを拾うのは「大変な仕事だ」と付け加えた。(c)AFP