【3月29日 AFP】週に1~2日、1日8000歩(約6.4キロ)以上歩くことで早期死亡のリスクを大幅に下げられるとする研究結果が28日、米国医師会(JAMA)のオープンアクセスジャーナル「JAMA Network Open」に発表された。

 同研究は、京都大学(Kyoto University)と米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが実施。米国の成人3101人の2005~2006年の歩数データを分析した。

 研究によると、1日8000歩以上歩くのが週に1~2日のグループの10年間死亡率は、週に0日のグループと比べて14.9%低かった。週に3日以上のグループの10年間死亡率はさらに低く、週に0日のグループと比べて16.5%低かった。

 週に1~2日、8000歩以上歩くメリットは、65歳以上で特に顕著にみられた。

 研究チームは「1週間のうち何日8000歩以上歩くかが、全死因と心血管疾患死のリスク低下と関連している」「これは、週に2日程度歩くことで、非常に大きな健康上のメリットを受けられることを示唆している」と指摘している。

 被験者のうち、1週間のうち1日8000歩以上歩く日数が0日だったのが632人、1~2日だったのが532人、3日以上が1937人だった。

 米メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)によると、米国人の1日当たりの平均歩数は3000~4000歩。日常的に歩くことで、心臓病や肥満、糖尿病、高血圧、うつ病のリスクを低下させることができるという。(c)AFP