【3月29日 AFP】米経済誌フォーブス(Forbes)は米大リーグ(MLB)選手の今年の総収入ランキングを発表し、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)がMLBの1シーズンでは過去最高となる6500万ドル(約85億円)で1位に輝いた。

 大谷は日本代表の一員として臨んだ第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、決勝で米国を破って優勝を果たし、30日に行われるオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)との新シーズン初戦ではエンゼルスの開幕投手を務める。フォーブスによれば、エンゼルスとは年俸3000万ドル(約39億円)の1年契約で、他にスポンサー収入等が3500万ドル(約46億円)に上った。

 米スポーツ用品大手のニューバランス(New Balance)でチーフマーケティングオフィサー(CMO)を務めるクリス・デービス(Chris Davis)氏は、フォーブスに対して「ショウヘイが年間で日本市場に与える商業的インパクトは、数千万ドルの額にまで達するだろう。日本での彼は野球選手という以上に、文化的な象徴だ」と述べた。

「ブランドにとって、このレベルの商業的インパクトを持つ野球選手は、おそらく今の世代では彼が最初で最後だろう」

 MLBの総収入トップ10選手の合計額は過去最高の4億3600万ドル(約570億円)で、昨年の3億7700万ドル(約493億円)から15パーセント増加した。主な理由は、新シーズンに向けてフリーエージェント(FA)選手の契約に各球団が要した費用が、38億ドル(約5000億円)に達したことだった。
 
 総収入ランキング2位はマックス・シャーザー(Max Scherzer)で5930万ドル(約77億6000万円)。スポンサー収入等で450万ドル(約5億9000万円)を稼ぎ出したアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が計4450万ドル(約58億2300万円)の3位に入り、これに4430万ドル(約57億9000万円)のジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)、3950万ドル(約51億7000万円)の大谷の同僚マイク・トラウト(Mike Trout)が続いた。(c)AFP